本日は、ご紹介したミニキャブ (u61v)の制振材・断熱材施工を行います。
※施工前の写真
まず簡単に制振材・断熱材施工のメリット・デメリットをご紹介して致します。
1 制振材・断熱材施工によるメリット
制振材の施工の主なメリット:
制振材は主に車体の振動や共振を抑えるための素材です。
①走行中の騒音低減
雨音、風切り音、エンジンやタイヤの振動音が天井を伝って車内に響くのを抑えられます。特に高速道路や雨天時に効果を感じやすいです。
②オーディオの音質改善
不要な共振が減るため、スピーカーからの音がよりクリアに聞こえるようになります。 音の定位感が良くなることもあります。
③車内の快適性向上
音が抑えられることで、会話や音楽が聞きやすくなります。
断熱材の天井施工のメリット
断熱材は熱の移動を防ぐ素材です。冷暖房効率や外気温の影響を抑えるのに役立ちます。
①夏場の車内温度上昇を抑制
直射日光でルーフが熱くなるのを抑え、車内温度の上昇を防ぎます。 エアコンの効きが早く、燃費にも貢献します。
②冬場の暖気の逃げを防止
車内が冷えにくくなり、ヒーターの効率が向上します。
③結露や天井内の湿気軽減
断熱材により温度差が緩和され、結露の発生を抑えやすくなります。
制振材+断熱材を併用することで得られる相乗効果
①静かで快適な温度環境を維持しやすくなる
高級車のような“しっとりした”乗り心地に近づける
②DIYでの防音・快適化チューニングとしてコスパが高い
施工によるデメリット
①施工が手間(内張りの脱着が必要)
②重量が若干増加(制振材は特に重くなりがち)
③材料コストがかかる(ただし高価なものばかりではない。)
が一般的に言われるデメリットになります。
デメリットに対してメリットが大きく、これから熱くなるのに備えて費用対効果の大きいものと思い施工しました。
2 準備物
私が購入したのはこちら
①制振材(レジェトレックス1,000×500×1.5mm×2枚)¥3,927
②断熱材(断熱シート1,000×5,000×6.5mm)¥5,089
③カッターナイフ若しくはハサミ
制振材をカットする用
④圧着用ローラー ¥634
制振材の圧着用(剥がれ防止)⇦手で圧着ももちろんできるのですが、先人の方々の手で苦労されている方が非常に多かったので購入
⑤パーツクリーナー
制振材・断熱材の密着度UPのための脱脂用
(⑥内張剥がし)
内張の種類によっては必要(車種による)
費用合計 ¥9,650
3 施工方法
方法は至ってシンプル。①内張りを剥がして、②脱脂、③制振材→④断熱材の順に貼り付けしっかり圧着、⑤内張りを元に戻す。
以下手順ごとのポイントを記します。
① 天井の内張りを外す
グリップ、ルームランプ、サンバイザーなどをすべて取り外す。 内張りの固定クリップを外し、丁寧に内張りを降ろす。
↑この部分はミニキャブは簡単で、ルームランプが天井部分にないため、梁を固定している六角ボルトを2本外してやるだけて簡単に天井の内張り(ルーフライナー)が外せました。
② 下地(鉄板)の掃除と脱脂
ウェスと脱脂スプレー(パーツクリーナーなど)で天井の鉄板をしっかり清掃。 油分やホコリが残っていると接着不良の原因になるため、パーツクリーナーをしっかり使ってしっかり拭き取りしましょう。
③ 制振材の貼り付け
鉄板の部分的に貼っていく。全面ベタ貼りするのではなく、面積の3分の1を目安に、振動の大きい面に貼る。貼ったらローラーでしっかり圧着。
ポイント:制振材は“振動している場所”に効く。鉄板を軽く叩いて響きやすい場所に貼ると効果的。
↑この時点で天井を叩いたときの音の響きがかなり変わります。この差で雨天時の車内の快適性が変わるのは容易に想像できますね^^
比較動画はこちら⇨https://www.youtube.com/channel/UCUkyzi17oEqDg8LSun_VvHg
この時点で違いにウキウキするでしょう?笑
④ 断熱材の施工
制振材の上から断熱材を貼る。
なるべく全面に貼り、隙間がないように!
厚みがありすぎると内張りが戻らないので注意!!
断熱効果を高めるならと10mmの断熱材と迷ったのですが、内張りが元に戻せなければ困ると若干妥協し、6.5mmのものにしたのですが、6.5mmでゴリゴリ押してやっと復旧できました(汗)
⑤ 内張りの復旧
取り外した部品を元通りに戻す。 内張りの位置がズレないよう注意。
とまあざっくりこんな感じです。
軽〜く説明して参りましたが、写真をご覧の通り私の段取りの悪さが炸裂し、昼過ぎから作業を開始し、終わった頃には周囲も真っ暗に、、実質作業時間3時間少々。。。
みなさんDIYは計画的に!!
断熱材の違いはすぐには実感できませんが、制振材の効果は圧倒的に感じれたため、今回は大成功であったと思います。
それでは、また!